とびひ

とびひの特徴

とびひは、皮膚に細菌が感染することによって起こる症状で、伝染性膿痂疹といいます。水疱ができて広がるものを「水疱性膿痂疹」(すいほうせい・のうかしん)、かさぶたができて広がるものを「痂皮性膿痂疹」(かひせい・のうかしん)といいます。とびひの主な原因は、黄色ブドウ球菌、化膿レンサ球菌の2つの細菌です。

流行の時期

流行の時期:水泡性膿痂疹は6~9月、痂皮性膿痂疹は季節に関係なく発生します。
流行の時期
流行の時期

病院受診をすべき症状

痛みよりもかゆみを強く感じることが多いようです。無意識にひっかいてしまうことで症状が悪化したり、治りにくくなったりするため早い時期にかゆみ止めなどの対応が必要です。また合併症で全身に広がり、敗血症や腎炎を起こすこともあります。発熱や、むくみなどが現れたら要注意です。

感染経路

主な感染経路は接触感染です。原因となる細菌は健康な人の皮膚にいる常在菌です。皮膚にできた傷や、水疱やかさぶたを掻いてしまった手で触れることで感染が広がります。プールの水やタオルなどを介して感染することもあります。

潜伏期間

2~10日 掻いてしまうことで一気に全身の皮膚に広がります。

病児保育中のケアのポイント

発熱がない場合はこまめにシャワーや着替えをすることも菌の滞在時間を減らすのに有効です。爪を短く切り、ひっかき傷を防ぐようにしましょう。普段から鼻をいじる癖のある子どもの場合、繰り返し感染することがあるため注意しましょう。アトピー性皮膚炎がある場合は皮膚のバリア機能が低下しているため普段から清潔と乾燥予防に取り組むことで最小限にすることができます。

医師からのコメント

とびひの原因は、どこにでもいる常在菌です。体力の低下、皮膚の傷など抵抗力が落ちている時期に感染することがあります。普段から手洗いによる皮膚の清潔や、タオルの共用はさけるなどの対応を行うことで発症を抑えることができます。同じ細菌によって全身性の感染症へと重症化することがあります。高熱や皮膚が火傷のように真っ赤になるSSSS(ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群)、意識障害などを起こす敗血症、感染後10日ほど経過したのちに症状の現れる腎炎はむくみや尿量減少がみられます。気になる症状がみられたらできるだけ早く病院を受診するようにしましょう。