ノロウイルス

ノロウイルスの特徴

感染性胃腸炎のひとつで、多くの場合、軽症で経過するのことの多い病気です。主な症状は吐き気、嘔吐(おうと)、下痢、腹痛で、1~2日症状が続いたあと治癒し、後遺症が残ることはほとんどありません。軽いかぜ症状だけのこともあります。 非常に強い感染力を持ったウイルスで、わずかな量でも感染するため集団発生することがあります。

流行の時期

流行の時期:一年を通して発症はありますが、毎年11~1月に流行する傾向があります。
流行の時期
流行の時期

病院受診をすべき症状

子どもの場合重症化したり、嘔吐(おうと)や下痢で脱水を起こすことがあります。吐き気で水分を飲むことができない場合などは点滴が必要となるため受診しましょう。

感染経路

主に3つの感染経路があります。 経口感染→汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合、汚染された井戸水や簡易水道を消毒しないで摂取した場合接触感染→患者のノロウイルスが含まれるふん便や吐ぶつから、人の手などを介して二次感染した場合 飛沫感染→家庭や共同生活施設など人と接触する機会が多いところでの感染

潜伏期間

およそ1日から2日

病児保育中のケアの
ポイント

現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。対症療法として水分と栄養の補給を行うことで脱水の予防を体力を落とさないための対応が必要です。 室温~体温程度に温めた水分を少しずつ飲ませるようにしましょう。 家族内感染を起こすと症状を繰り返すことがあります。流水での手洗いを行うとともに熱湯や塩素系漂白剤による消毒などが効果的です。床などを汚染した場合などはしっかりと消毒しましょう。

医師からのコメント

健康な大人であれば重症化することはほとんどありませんが、子どもの場合は嘔吐や下痢による脱水で体力を消耗することがあります。また、吐いたものを誤嚥することで肺炎を起こすことがあります。咳がでる、発熱があるなどの症状は要注意です。 ノロウイルスは非常に感染力が高く、空気中や床に付着した場合でも2週間近く生存が可能です。汚染された床や衣服などは塩素系漂白剤で消毒しましょう。ふき取りに使用した布や紙などはビニール袋に密閉した上で廃棄し、空気の流れに注意して十分な換気を行うことをおすすめします。