はしか

はしかの特徴

はしかは麻疹ウイルスによって起こる全身に症状が現れる感染症です。非常に強い感染力をもっています。免疫をもっていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度発症するとその免疫力は一生持続するとされています。風邪のような症状、39度以上の発熱、全身の発疹が出現します。脳炎などの重症例や合併症、死亡例もあるため注意が必要です。

流行の時期

流行の時期:春から初夏にかけて流行しています。平成22年以降は、海外由来型の遺伝子をもったウイルスによって流行時期以外の集団発生があります。
流行の時期
流行の時期

病院受診をすべき症状

主な症状は発熱や咳、鼻水といった風邪の初期症状に似ています。その後39度以上の高熱と全身にあらわれる小さな赤い発疹が特徴です。発疹が出現する前後1~2日の間に口の中、臼歯(きゅうし)の横付近に白く小さな粘膜疹(コプリック斑)が診断のポイントとなります。肺炎や中耳炎などの合併症を発症することが多く、入院率は約40%です。また1000人に1人程度が脳炎を合併しています。できるだけ早く病院を受診するようにしましょう。

感染経路

主な感染経路は3つです。
空気感染→空気中に漂っているウイルスを吸入することによる感染 飛沫感染→感染者の咳やくしゃみなどに含まれているウイルスからの感染 接触感染→ウイルスが付着したものに触れた後、体内に入ることで起こる感染

潜伏期間

10日~12日
はしかの患者さんと接触した場合48時間以内にワクチンを注射するか、接触後5日以内にγ(ガンマ)グロブリン製剤の注射を受けることで発症を抑えたり症状を軽くしたりすることができます。

病児保育中のケアの
ポイント

特別な治療法はなく対症療法になります。肺炎や中耳炎、脳炎の合併症によって約40%が入院する傾向にあります。学校保健法により解熱後3日を経過するまでは出席停止期間となっています。この期間は外出を控え自宅で安静にしましょう。発熱・発汗によって多量の水分を失うためこまめに水分をとるようにしましょう。発熱で体が熱いのに手足が冷えていることがあります。その場合は靴下や手袋などで保温するようにしましょう。

医師からのコメント

非常に感染力が強い病気です。合併症を発症する割合も高いため注意が必要です。また、10万人に1人の割合で亜急性硬化性全脳炎(あきゅうせいこうかせいぜんのうえん)を合併しています。進行性の予後不良の病気で6か月~9か月で死亡する病気です。ワクチンが有効な病気であるため乳児、幼児、小児期など決められた期間内にワクチン接種を受けるようにしましょう。大人になってから感染すると重症化することがあります。妊娠、出産を控えたお母さんも免疫検査を受けておくことをおすすめします。現在は、国内発生の遺伝子をもったウイルスは排除されていますが、海外旅行などで持ち込まれたウイルスによって集団発生することがあります。海外渡航を控えている方も免疫検査を受けるようにしましょう。